Click-a-法話(1): 2002年 年頭の辞
佛紀(仏教の暦・・お釈迦様が入滅されてから)2487年となりました。西暦では2002年(キリストの時代から数える暦)となり、日本の天皇の在位年号では平成14年となりました。
永教寺にとりましては、102年目の新年をお迎えさせていただきます。百年祭をお祝いさせていただいたのが、昨日のようでもありますが、時間は止まる事なく、迅速に過ぎて行きます。 それぞれに年輪を重ね、気が付いて見ると人生のお昼も過ぎて夕刻に至ったと実感される方も多い事と思います。朝は朝、昼は昼、夜は夜の意義があり、その時々を感謝と喜びを持って悔いなく生かさせていただきましょう。
米ソの冷戦が終焉し平和の時代を願っていたにも関わらず、世界はテロとの対決と言う戦雲に覆われた暗い新年となりました。テロの社会不安が、世界の経済を麻痺させ、不況の嵐が吹きすさぶ状況となっています。平和と安心の無い世界では、経済活動も停滞してしまいます。人間の歴史は悲しいかな戦争の歴史でした。しかし、一日でも早い平和の実現を誰もが切望しています。平和の無いところには経済の繁栄も文化活動もありません。
極度の豊かさは人間を堕落させますが、極端な貧困もまた人間の心を貧しくしてしまいます。ほどほどの所で、「たるを知る事」が大切なことが解ります。ほどほどの道こそ、中道であり、真実の道であります。経済急成長の好景気の中で、豊かさにすっかり麻痺してしまい、「もったいない」の心を忘れてしまった人間が、いまいちど反省せねばならい時代となりました。戦争と不況は、「人間の原点を自覚せよ」との、仏様の思し召しかもしれません。本年もたゆまず聞法に努め、賢者の智慧に学ばさせていただきましょう。
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